メルセデスF1、合同テストの結果からレッドブルを脅威と見なす。「彼らは我々に近いところにいる」

 メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、これまでプレシーズンテストの様子を観察してきた結果、今年はレッドブルがメルセデスに対する最大の挑戦者になると見ている。

 カタルニア・サーキットで行なわれたプレシーズンテストにおいて、ダニエル・リカルドは1日に165周という膨大な周回数を走り込み、非公式ながらもコースレコードを記録した。

 リカルドのノートラブルでの走行と印象強いパフォーマンスから、アリソンはレッドブルをメルセデスの目下の脅威と見なすようになった。

「速いチームは3つあると思うが、間違いなくレッドブルは、今年の我々が戦うことになる相手だ」とアリソンはSky Sportsに述べた。

「このことに、まったく疑いの余地はない。我々の方が彼らより速いか、彼らの方が我々より速いか、確かなことはまだ言えないが、近いところにいると言える」

 1回目のテストは悪天候により走行時間が少なくなっていたが、2回目のテストでは各チームとも本腰を入れてパフォーマンスを向上させようとしていた。

 アリソンは、レッドブルのRB14が現在見せているスピードに感銘を受けており、今後さらに速くなるだろうと考えている。

「彼らにどのようなエンジンプランがあるのかは知らないが、ここに彼らが持ち込んだものを見るに、メルボルンまでにボディワークにはまだ手を加えるのではないかと思う」とアリソンは語った。

「だがどのチームも実力を隠したりはしない。そうすることに意味はない。ここへはテストをしに来ている。マシンの性能を出してこそ有用なテストができるのだ」

「ペースそのものを変えるためにできることは、燃料の積載量を増減させるか、どのようなテストをするかによってエンジンの出力を変えることだ」

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