東日本大震災から7年 南島原でイベント 普賢岳災害支援の恩返しを込め

 東日本大震災から7年の11日、長崎県南島原市西有家町の須川港多目的防災広場で「東日本・熊本復興支援イベント 第6回リメンバー3・11」があり、島原半島の和太鼓団体などが力強い演奏でエールを送った。

 同半島の有志でつくる「がまだせ東北・熊本支援実行委」(隈部和久会長)主催、長崎新聞社など後援。雲仙・普賢岳噴火災害時に全国から受けた支援への恩返しを込め、防災意識啓発や被災地支援のため2013年から毎年開催。16年4月の熊本地震の被災地支援も前回から目的に加えた。

 会場では布津無双太鼓などが息の合った迫力ある演奏で観衆を盛り上げ、アンコールを受けていた。宮城県南三陸町特産のスモークサーモンやとろろ昆布などの販売、火おこし体験、防災クイズ、被災地写真パネル展示、地上孤立者救出のヘリ訓練なども実施。大震災発生時刻の午後2時46分に全員で黙とうした。

 隈部会長は「いまだに生活が大変な被災者や犠牲者のことを忘れず、継続した支援が必要。催しを長く続けたい。来場者も出店ブースも年々増え、ありがたい」と語った。物販収益や募金箱への浄財は両被災地に送る予定。

息の合った和太鼓演奏を披露する出演者=南島原市、須川港多目的防災広場

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