新上五島・北魚目中で閉校式 4月から魚目中に統合

 統廃合により今月で閉校する長崎県新上五島町立北魚目中(中村清二校長、19人)の閉校式が11日、同町小串郷の同校であった。4月からは町立魚目中に統合される。

 1947(昭和22)年に開校。生徒数は昭和40年に400人を超えたこともあったが、島の人口減に伴い減少した。卒業生は本年度も含め計4771人。

 式典では、中村校長が「ここで学んだことを胸に、自信を持って今後の学校生活を送ってほしい」とあいさつ。2年の中野怜さん(14)は生徒を代表し「新しい仲間たちと助け合いながら一歩を踏み出したい」と決意を述べた。

 在校生や卒業生、地域住民ら約200人が出席。全員で校歌斉唱し、式典後は閉校記念碑の除幕式があった。卒業生で五島市江川町の元中学教諭、末永文隆さん(74)は取材に「(北魚目中に)勤務経験もあるし、父親が校長を務めたり長男が通ったりと3代でお世話になった。自分の学校生活は、陸上競技や野球に励んだのが思い出」と振り返った。

閉校式で校歌斉唱する生徒ら=新上五島町立北魚目中

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