石木ダム反対で大会 地権者ら建設阻止へ団結

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業の反対地権者でつくる「石木ダム建設絶対反対同盟」は11日、予定地にある川原(こうばる)公民館で「第39回3・14団結大会」を開き、県民の理解や支援を受けて反対運動を広げていく決意を新たにした。

 絶対反対同盟を結成した1980年3月14日を記念し、毎年開催している。住民や支援者、弁護団ら約90人が集まった。

 同事業を巡っては、昨年1月に県が付け替え道路工事を約1年ぶりに再開。住民らは現地で抗議行動を続けているが、多数の大型車両が搬入され、盛り土や草木の伐採など工事が進んでいる。

 住民代表の炭谷猛さん(67)は「厳しい状況ではあるが県内外の支援の広がりを肌で感じている」とあいさつ。反対派団体は5月に町公会堂で千人規模の集会を開く計画などを報告した。出席者は「神聖な川の流れと地域が織りなしてきた歴史を、身をていして守り抜く」とする決議文を採択した。

「団結頑張ろう」と気勢を上げる反対住民ら=川棚町岩屋郷、川原公民館

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