異文化楽しく理解を ブルガリア留学生 小学生に現地生活紹介

 ブルガリアについて知る特別授業が、横浜市保土ケ谷区内の市立小学校で行われている。同区が同国の首都ソフィア市とパートナー都市協定を締結しており、留学生らが現地の生活や文化を紹介。数年かけて全校を回る予定だ。

 2月には、市立ろう特別支援学校小学部の子どもたちが授業を受けた。講師を務めた留学生で早稲田大学院生のアントニオ・アンゲロフさん(26)は「ブルガリアではあいさつするとき、お辞儀の代わりに手を握ったり触ったりする」「ヨーグルトだけでなく、ウサギ料理もおいしい」などと紹介。テレビゲームがきっかけで日本語に興味を持ち、辞書を引きながらゲームをクリアしたというエピソードで沸く一幕もあった。

 その後、県内や都内で活動する音楽グループ「バルカン」が民俗楽器を演奏。耳が聞こえづらい子どもたちも、ブルガリアの太鼓「タパン」の鼓動を感じながら手をつなぎ、独特なリズムに合わせて踊った。

 4年生の小林琉音さん(10)は「ブルガリアのダンスが楽しかった。あいさつの方法が違うことにびっくりした」と話した。

 ブルガリアは、ヨーロッパ東南部にある人口約720万人の国。アンゲロフさんは「ブルガリアをはじめ、異文化への興味や視野を楽しみながら広げてほしい」と、今後の授業に向けても張り切っている。

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