マクラーレンF1、問題多発も“野心的デザイン”に自信「他のルノーユーザーと異なるアプローチで飛躍狙う」

 マクラーレンF1チームは、8日間のプレシーズンテストの間に繰り返しトラブルに見舞われた。しかしレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、新車のデザインにアグレッシブなアプローチをとったことは間違いではなかったと主張している。

 第1回テストにトラブルが続いたマクラーレンは、第2回テストになっても信頼性の問題を解決することができず、最終的にチーム別の合計周回数では最下位に終わった。

 今年ルノーのパワーユニットに変更したマクラーレンは、大きな飛躍を遂げるため、リスクを冒して「野心的な」シャシーデザインを採用したという。

「我々は野心的なデザインを取り入れた。他のルノーエンジン搭載車とはデザインが少し違うのが分かると思う」とブーリエはテスト最終日に語った。

「高い競争力を手に入れるためには、野心を持ち、アグレッシブに取り組む必要がある。それが行き過ぎたのか? 私はそうは思わない。この戦略に沿って進むべきだ」

「我々はマクラーレンにふさわしい位置にチームを戻そうとしている。それは短期間にできることではない。いくつか不具合はあったが、我々チームが速いマシンを作り上げる能力を失ったわけではない。すぐに正しい軌道に乗るだろう」

「野心的であるべきだ。そのためにはリスクを冒す必要がある」

「ほんの小さなトラブルが出たにすぎない。すべて異なる問題だ。ただ、(テストに向けた)マシンの準備が不十分だったと認めなければならないだろう」

「開幕戦オーストラリアに向けて問題を解決するため、うまく態勢を立て直し、マシンの準備をしっかり整えるつもりだ」

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