ボニファシオがPED使用で出場停止 ロイヤルズの外野事情は?

昨年4月にメジャーデビューを果たし、メジャー1年目から17本塁打を放って自慢の長打力をアピールしたホルヘ・ボニファシオ(ロイヤルズ)がパフォーマンス向上薬(PED)使用により80試合の出場停止処分を科された。正右翼手としての起用が予想されていたボニファシオの離脱により、ロイヤルズの外野事情はどのように変化したのだろうか。

日本時間3月12日、80試合の出場停止処分を科されたボニファシオは「私は間違いを犯しました。自分が犯した間違いについて責任を負います。全てのファン、チームメイト、監督・コーチ、GM、オーナーに謝罪したいです。復帰したときにチームに貢献できるように、一生懸命取り組み続けたいと思っています」と語り、ファンやチームメイトをはじめとする関係者全員に謝罪した。今後は引き続きチームに帯同して練習を続け、その後はアリゾナに残って延長キャンプに参加する予定。なお、7月上旬に出場停止期間が終了するボニファシオだが、戦列復帰前にマイナーでの調整(15日間)が許可されており、それを経てメジャーの舞台に戻ってくることになりそうだ。

正右翼手として500~600打席の出場機会を見込まれていたボニファシオの離脱により、ロイヤルズの外野事情には大きな変化が生まれている。当初はレフトにアレックス・ゴードン、センターにジョン・ジェイ、ライトにボニファシオ、指名打者にホルヘ・ソレアーが入り、パウロ・オーランドが控え外野手を務める形が想定されていたが、オーランドの出場機会が大幅に増加し、ソレアーが守備に就く機会も増加することが見込まれる。場合によってはソレアーがレフトに入り、ゴードンがセンター、ジェイがライトにスライドするケースも出てくるかもしれない。招待選手として開幕ロースター入りを目指しているマイケル・ソーンダースやタイラー・コリンズが控え外野手として開幕ロースターに名を連ねる可能性も出てきた。

さらなる成長を期待されていたボニファシオの離脱は小さくないダメージだが、他の選手にとっては出場機会を確保するチャンスでもある。このチャンスをモノにするためにオーランドやソレアーらが奮起すれば、思わぬ戦力アップをもたらすかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.