横浜の保育所休園問題 市会特別委で局長が謝罪

 横浜市鶴見区にある同市の認可保育所が保育士不足を理由に来年3月末で休園する問題で、同市のこども青少年局長は12日、市会予算特別委員会で「保育所に通う子どもと保護者に大変、ご心配とご迷惑を掛けた」と謝罪した。原因として「保育士確保に対する法人の危機感の薄さがあり、市と法人との情報共有や連携が遅れたなどの課題があった」と説明した。伊波俊之助氏(自民党)と宇佐美清香氏(共産党)の質問に答えた。

 今月中に転園先の確保が必要となる2〜4歳児計37人への支援について、市は「全員分の受け入れ枠を他園で確保している」とし「保護者に個別に話を聞きながら丁寧に行う」とした。同園は4月以降、新1〜2歳児の保育に限定するとしており、「市立保育所園長経験者も定期的に派遣し、保育の状況確認とともに支援・指導していく」とした。

 市によると、同園は1月、市に対し「保育士の確保が思うようにできていない。新規受け入れの余力がない」と説明。その時点で園長や別の保育士が退職の意向を示していた。2月にも新たに保育士3人から3月末に退職する意向が示され、その後も採用が追いつかず、今月に入り休園を決断した。

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