米国のLAANCに対する欧州版の飛行管制システムを目指す
米国のFAA(連邦航空局)は、今年から空港近くの制御された空域でドローンを飛行できるようにするために、LAANC(Low Altitude Authorization and Notification Capability:低空域の許可と通知機能)に取り組んでいる。LAANCには、米国AirMapやSkywardにRockwell Collins、そしてGoogleの推進するProfect Wingなどが、認証サービスのサプライヤとして認定されている。
今回、Integra Aviation AcademyとUniflyが発表した飛行管制システムの開発は、このLAANCの欧州版にあたるもの。UniflyのMark Kegelaers CEOは「空港とその周辺は、有人の航空機と無人のドローンが安全に共存するためには、非常に特殊で脆弱な分野です。すべてのステークホルダーが常に状況を認識できるように、リアルタイムで監視し通信する成熟したシステムが必要です。これは、安全な方法でドローンのトラフィックを統合する唯一の方法です。Integra Aviation Academyは、数十年の航空経験を持ち、空港周辺を含む安全な空域を確保する上で理想的なパートナーです。我々はIntegra Aviation Academyと協力して、飛行場付近の空域の安全に向けたステップを踏み出すことができて、非常に嬉しく思っています」と話す。
またIntegra Aviation AcademyのMichael Niels Thorsen CEOは「UTMプラットフォームは、空港の近くで有人航空とドローンのギャップを埋める重要なシステムです。現時点では、大きな費用と資源を必要とすることなく、空港の近くまたは周辺でドローンを飛ばすことは困難です。UTMソリューションを使用することで、空港はドローンを検出、監視、文書化、追跡することにより、ドローンの操作を制御および管理できます。Uniflyは、安全な空域の必要性を補完する技術的な専門知識が豊富で、共同での開発に最適です」と述べる。