ブリュワーズ 古巣復帰のガヤードをリリーフで起用へ

4年ぶりに古巣・ブリュワーズへ復帰したヨバニ・ガヤードは、球団歴代5位となる89勝を挙げているように先発投手として活躍してきた。しかし、2度目のブリュワーズ在籍となる今回は、ロースター入りを無事に勝ち取った場合、リリーフでの起用となることが確実だ。

クレイグ・カウンセル監督は、開幕ローテーション入りを目指して他の候補者と争っていたガヤードについて、今後の数試合はリリーフで起用して短いイニングを任せる方針であることを明らかにした。「彼には方針が変わる可能性があることを伝えたけど、現時点では彼をリリーフ候補の一人として考えているよ」とカウンセル。これによりガヤードは先発ローテーションの最後の2枠を巡る争いから脱落し、ブルペンの最後の2枠を巡る争いに参戦することになる。

ガヤードはレンジャーズでプレイした2015年こそ13勝11敗、防御率3.42と実力を発揮したものの、オリオールズでプレイした2016年は6勝8敗、防御率5.42、マリナーズでプレイした昨季は5勝10敗、防御率5.72と徐々に成績が悪化。1年200万ドルで古巣に復帰した今季は、ここまでオープン戦で4試合(うち1先発)に登板し、0勝1敗、防御率6.75、WHIP2.13に終わっていた。ブリュワーズはレギュラーシーズン開幕までにガヤードをリリース(解雇)した場合、基本給の4分の1(=50万ドル)を支払うだけで済むため、今後の数試合の投球内容次第ではガヤードは開幕ロースター入りどころか、リリースされる可能性もある。

カウンセルは「短いイニングであれば、同じ打者と何度も対戦することはないし、最初から全力で飛ばしていくこともできる」とリリーフ転向の狙いを説明する。裏を返せば、ガヤードには先発投手として活躍するだけの力が残っていないということにもなるが、短いイニングであれば十分に通用するはずというカウンセルの期待の表れでもある。メジャー通算113勝の実績を誇るベテラン右腕はこの期待に応えることができるのか。ベテランの意地に期待したい。

© MLB Advanced Media, LP.