ブリュワーズ 昨季12勝の右腕・アンダーソンが開幕投手に決定

ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、日本時間3月30日に行われるパドレスとの開幕戦に、チェイス・アンダーソンを先発させる方針であることを明らかにした。現在30歳のアンダーソンは、メジャー5年目にして初めて開幕投手を務めることになる。

開幕投手に指名されたアンダーソンは「非常に光栄だよ」とコメント。「今季は昨季の勢いを維持して戦うシーズンになる。その大事なシーズンの最初の日を任せてもらえるなんて本当に光栄だ」と喜びを口にした。ブリュワーズ2年目となった昨季、アンダーソンは25試合に先発して12勝4敗、防御率2.74の好成績をマーク。6月下旬に左腹斜筋を痛めて1ヶ月半にわたって戦列を離れたため、自身初の規定投球回到達を成し遂げることはできなかったものの、前半戦・後半戦とも防御率2点台をマークする安定したパフォーマンスでチームの快進撃を支えた。

アンダーソンが急成長を遂げた要因は、速球とチェンジアップに次ぐ第3の球種としてカーブを磨き上げたことだ。以前は速球とチェンジアップが全投球の8割以上を占めており、アンダーソンは「打者が攻略法を理解するようになっていた。進化する必要があったんだ」と第3の球種の必要性を認識していた。2016年に投手コーチのデレク・ジョンソンとともにカーブの精度向上に取り組み、昨季はカーブの投球割合がチェンジアップを上回るという結果に。メカニクスに調整を加えるなかで、速球の平均球速も上昇し、カーブやチェンジアップがさらに生きるようになった。そして、それが昨季の急成長につながったというわけだ。

エース格のジミー・ネルソンが右肩手術の影響で出遅れているという事情があるとはいえ、アンダーソンが今季の開幕投手に指名されたというのは紛れもない事実である。ブリュワーズ移籍後、順調にステップアップを果たしているアンダーソンにとって、今季は先発ローテーションの軸へと成長するシーズンとなるはずだ。

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