全日本F3:鈴鹿合同テストがスタート。初日は坪井翔がトップタイムをマーク

 全日本F3選手権の合同テストが3月13日、鈴鹿サーキットで開幕した。1日目は12時30分から2時間の走行1回目が行われ、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が1分51秒699というトップタイムをマークした。

 2018年に向けた最初の合同テストとなる鈴鹿テスト。スーパーフォーミュラの午前のセッションに続いて、12時30分から行われた走行1回目は、春を感じさせる陽気のなかでスタートしていった。

 今回のテストには新規定のF3-N車両は登場せず、14台全車がJ項規定準拠のマシンとなった。序盤、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)がデグナーでコースアウトしたほか、新モノコックを投入した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F314)がアクセルペダルのトラブルでバックストレートにストップ。赤旗が提示されている。

 その後は各車がメニューをこなしていったが、終盤には阪口晴南(TODA FIGHTEX)が1分51秒952をマークしトップに浮上するも、山口大陸(タイロクレーシング28号)や吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)のコースアウトがあったものの、坪井が1分51秒699を記録しトップに。阪口がマークした1分51秒861が2番手タイムとなった。

 3番手には大湯が続き、宮田、片山義章(YTB F318)というトップ5に。宮田は新モノコックの、6番手につけた笹原右京(THREEBOND)は新車の調整に終始していたこともあり、2日目以降これらのドライバーがどうタイムを伸ばしてくるかが注目どころだ。また、全日本F3テスト初参加となったイタリア人ドライバーのエドアルド・リベルティ(B-MAX RACING F3)は8番手につけている。

 今回のF3テストに向け、スーパーGTのテストを終えた後ファクトリーに戻り、到着したばかりのマシンを組み上げてきた河野駿佑(RS FINE)だったが、コースイン直後にシフトダウンできなくなるトラブルに見舞われ、初日は満足に周回を重ねることができなかった。

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