【MLB】イチローで間違いなし!? 米メディア予想、開幕で「最も喝采浴びるのは…」

ルーキー時代からマリナーズで絶大な人気を誇るイチロー【写真:Getty Images】

ヘルナンデスやカノらスターも在籍するが…「いい議論」にはならない?

 マリナーズに6年ぶりに復帰したイチロー外野手。オープン戦では背番号51の登場にスタンディングオベーションや「ICHIROコール」が沸き起こっているが、地元メディアでは29日(日本時間30日)の開幕戦インディアンス戦でセーフコ・フィールドの観衆から「一番喝采を受けるのは誰か」という“議論”が勃発。エースのフェリックス・ヘルナンデス投手、主軸のロビンソン・カノ内野手らスターも候補に挙がる中、“レジェンド“が大本命に選ばれている。

 イチローは12日(同13日)、米アリゾナ州ピオリアでのホワイトソックス戦に「2番・左翼」で2試合連続で先発出場した。4回の第2打席では先頭打者として粘り、8球目に四球を選んだが、この間、シアトルで中継しているテレビ局「ROOTスポーツ」では強豪インディアンスを迎える開幕戦についての話題が盛り上がっていた。

「誰が一番大きな喝采を浴びるかどうか、いい議論になると思いますか?」

 本拠地セーフコ・フィールドで迎えるインディアンス戦。試合前の選手紹介で、メジャーシーズン到来を待ちわびたファンは誰に最大の声援を送るのだろうか。実況は問いかけたのだ。

 そして、「ネルソン・クルーズ、カイル・シーガーかもしれませんね。あるいはロビンソン・カノ。去年はロードで開幕したので先発しませんでしたが、フェリックスもいます。でも、私は今年はそこまで大きな議論にはなるかどうか分かりませんよね。セーフコ・フィールドにおいては…」と言葉を続けた。

キャンプでも早朝からファン殺到、イチロー復帰は「アメージング」

 昨季の打点王クルーズ、マリナーズ生え抜きのシーガー、主砲のカノー、さらにエース右腕のヘルナンデスも絶大な人気を誇る。だが、最大のスタンディングオベーションを受ける男に議論の余地はさほどないという。帰って来た男、イチローだ。

 解説者のマイク・ブロワーズ元内野手は「それに関しては君が正しいだろうね。スプリングトレーニングに、彼が来てからまだ数日だけれど、もうアメージングだよ。どれだけの報道陣が殺到しているか。まだ復帰2試合目。昨日3打席に立ったばかりだけれど、朝の8時からカメラを持った人たちが駐車場に集結しているんだからね」と嬉しそうに語った。

 スタンドには背番号「51」のユニフォーム姿のファンが目立っているが、キャンプ地のピオリアでは早朝から“イチロー待ち”も続出しているという。

 オリックスから2001年にマリナーズに移籍したイチローは数々の伝説を作った。デビューイヤーには史上2人目のMVP&新人王の同時受賞を果たし、04年には262安打というシーズン最多記録を樹立。10年連続でオールスター出場、ゴールドグラブ賞受賞、シーズン200安打を達成し、07年にはオールスターMVPにも選出された。

 伝説の背番号51は万雷の拍手の中、セーフコ・フィールドを踏みしめることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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