《上野》イタリア・オペラの名曲を楽しめる「スプリング・ガラ・コンサート」はいかが

昨年の「ガラ・コンサート~東京春祭2017 グランド・フィナーレを飾るオペラの名曲たち」©青柳聡

 毎年、上野で開催されているクラッシックの祭典「東京・春・音楽祭」のシーズンが、今年も到来! 14回目を迎える今回は3月16日(金)から4月15日(日)まで、上野公園にある東京文化会館や美術館、博物館などを舞台に、約150もの有料・無料の演奏会が行われます。

 中でも、イタリアの作曲家 ジョアキーノ・ロッシーニ(1792~1868年)の没後150周年を記念して、3月28日(水)に東京文化会館大ホールで開かれる、イタリア・オペラの名曲を集めた「スプリング・ガラ・コンサート」がお勧めです。

 ロッシーニは18歳で初めてオペラを作曲し、以後、37歳まで約40曲のオペラを制作。24歳のときの作品『セビリアの理髪師』は、多くの人が知るところでしょう。37歳でオペラの作曲をやめた後も、76歳で亡くなるまで曲を作り続けた息の長い作曲家です。

 「スプリング・ガラ・コンサート」では、ロッシーニのオペラ『セビリアの理髪師』第1幕や『ウイリアム・テル』序曲など6曲の他、ジュゼッペ・ヴェルディ(1813~1901年)の『椿姫』第2幕など、イタリアゆかりの作曲家らの名曲を楽しめます。

 指揮は、オペラを知り尽くした指揮者として名高いイタリア出身のレナート・バルサドンナ氏で、世界で活躍する歌手が出演。オーケストラをバックに、ホールに響き渡る朗々たる歌声の迫力に、イタリア・オペラの世界に引き込まれることでしょう。

「スプリング・ガラ・コンサート」に出演するテノール歌手のサイミール・ピルグ氏 ©Paul Scala

 オペラは17世紀初頭にイタリア中部フィレンツェで生まれました。バルディ家のジョヴァンニ伯爵のサロンで、役者のセリフの合間に合唱隊が心理描写などを歌い上げ、古代ギリシャ劇を再現しようとしたことがオペラ誕生のきっかけだそうです。

 東京の桜の満開予想は3月29日ごろ。上野で美しく咲く桜を愛でながら、イタリアに思いを馳せ、オペラの世界に浸ってみませんか。

スプリング・ガラ・コンサート~イタリア・オペラの名曲を集めて(ロッシーニ没後150年記念)

会場:東京文化会館大ホール(台東区上野公園 5-45)

日時:3月28日(水) 午後7時~

チケット:S 12400円、A 10300円、B 8200円、C6200円、D4100円、E3100円、U-25 2100円

チケット申し込み:東京・春・音楽祭チケットサービス03-6379-5899/インターネット(PC/スマートフォン)での申し込み http://www.tokyo-harusai.com/ 、その他プレイガイド

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