社会人で「3年後ドラ1」へ 日大三高出身 金成選手 町田市

高校球界の名将・小倉監督と金成選手(右)

 プロ野球のスカウト陣から高く評価され注目を集めた金成麗生選手(南区新磯出身)はこのほど、日大三高(町田市)の卒業式に臨み、次なる舞台となる社会人野球の名門・トヨタ自動車野球部(愛知県豊田市)での活躍を誓う。

全国に轟かせた名前

 金成選手は190cmを越える長身に圧倒的なパワーを備え、高校時代は主に野手として活躍。高校2年時の東京都大会では清宮幸太郎選手要する早稲田実業と対戦し、特大ホームランを含む4安打5打点と大暴れ。一躍「金成麗生」の名を全国へ轟かせた。

涙を飲んだ夏

 しかし、昨年3月に出場した「春のセンバツ大会」では大阪の強豪・履正社に完敗。金成選手も快音を響かせることができず、甲子園を去り「全国のレベルの高さを実感した。このままではプロでは通用しない」と自身の立ち位置を知った。夏の大会でも西東京予選で東海大菅生に敗れ、「夏の甲子園」に立つことなく高校野球の幕を閉じた。

3年後を目指して

 「プロ」一本に絞っていた進路については、全国の猛者と交わる中で変化。同校の小倉全由監督とも相談を重ね「社会人で鍛え直し、3年後にドラフト1位でプロに入る」ことを目標に、社会人へと進むことを決意した。進む先は古田敦也氏など多くのプロ選手を輩出するトヨタ自動車野球部。社会人では、中学時代に経験があり、昨年の春以降も取り組んでいた投手で勝負する。

 新たな挑戦を前に「野球をするにも申し分ない環境。1年目はピッチングよりフィールディングを徹底し、3年後に1位で名前を呼ばれたい」と胸に秘めた抱負を語った。

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