前レッドソックス監督のファレル氏がレッズのスカウト就任

メジャーリーグ開幕まで約2週間ほどとなり各チームの選手の入れ替えが激しくなってきた。現時点で開40人枠に残っている選手でも開幕までそのままかどうかはまだわからない。その競争の裏で球団側も編成の準備をしている。レッズはジョン・ファレル氏をスカウトとして雇うことになった。

ファレル氏は昨年までレッドソックスの監督を務めておりチームを2年連続の地区優勝に導いたが地区シリーズでアストロズに敗れたことで監督業を解任されていた。過去にはレッドソックスで世界一を経験、ブルージェイズも率いたこともあるベテランだ。7年間の監督成績は1086試合で558勝528敗 勝率.514だった。

現在55歳のファレル氏は今後、レッズのスカウトとして活動することになり主に投手をみていくという。自身も現役時代は投手で通算36勝を挙げたものの、故障もあって不完全燃焼で現役を終えている。その後はコーチや監督として多くの選手達と接してきたこともありこの経験がこれからのスカウト活動に繋がることだろう。レッズのブライアン・プライス監督も「彼は素晴らしい野球人だ」とファレル氏の能力を買っているという。指導者として毎日のようにメジャーリーグの試合を観て選手を見極める能力も高く、2013年のレッドソックスで世界一になってからは「才能を見極める専門家」としての呼び声もあった。

昨年はナ・リーグ中地区最下位に終わったレッズ。昨年のチーム防御率は5.17とこちらもリーグワーストの数字を記録している。チームに必要なものの1つは有望選手の台頭であり今後はファレル氏が発掘した選手の成長が期待される。果たしてファレル氏はどのような投手を見つけてくるのだろうか。チームの未来は彼の手腕次第なのかもしれない。

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