豊田通商、車部品などの設計・製造・販売の子会社2社を統合 来年4月「豊通テック」スタート

 豊田通商は14日、連結子会社で自動車部品などの設計・製造・販売などを手掛けるトキワエンジニアリング(本社・名古屋市、社長・近藤隆弘氏)と、豊通テクノ(本社・愛知県豊田市、社長・岡本康氏)を来年4月1日付で経営統合し「豊通テック」としてスタートすることを決めたと発表した。

 統合により経営資源の効率化を図り、一貫したバリューチェーンを構築する。経営統合は、トキワエンジニアリングの各種産業向けの自動化設備・メンテンナンス事業での対応力と、豊通テクノの製造技術力を融合することにより、次世代自動車向けに付加価値の高い製品を製造するのが狙い。

 試作部品を製造する豊通テクノと量産部品を製造するトキワエンジニアリングの強みを生かし、試作から量産までの提案、提供商品の拡大によるバリューチェーン構築を目指す。

 経営統合は、トキワエンジニアリングを存続会社とする吸収合併。来年2月に合併契約を締結し、存続会社を「豊通テック」に社名変更して4月1日からスタートする。

 豊通テックの本社は愛知県豊田市堤町に置き、社長には岡本豊通テクノ社長が就任する。資本金1億円、従業員268人(予定)となる。

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