区役所に刃物男、1人けが 横浜・中区

 15日午前10時35分ごろ、横浜市中区日本大通の中区役所3階で「男が包丁を振り回している」と職員から110番通報があった。複数の職員が男を取り押さえたが、その際に20代の男性職員が指に軽傷を負った。

 加賀町署は同日、不当に包丁(刃渡り約20センチ)を所持したとして、銃刀法違反の疑いで、住所不定、無職の容疑者(50)を現行犯逮捕した。調べに対し、「間違いない」と容疑を認めている。

 署や区によると、同容疑者は3階の生活支援課の窓口を訪れ、同課の職員が応対中に突然、「おまえを殺してやる」などと叫びながら包丁を取り出し、カウンターを乗り越えたという。当時、近くには複数の来庁者がいたが、避難して無事だった。

 14日には金沢市役所で、職員4人が、男に包丁で刺されてけがを負う事件があったばかり。中区の生活支援担当課長は神奈川新聞の取材に「一歩間違えれば大惨事になっていた。来庁者の安全が確保できて良かった」と話した。

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