高津区予算案 地ケア・防災に力点 約8億7千万円を計上 川崎市高津区

 川崎市が先月公表した2018年度当初予算案で、高津区の予算額は前年度比約1421万6千円減(1・6%減)の8億7165万7千円だった。地域包括ケアシステムの推進や防災力の強化など重点9項目を中心に、各事業を進めていく方針だ。

 高津区の予算案では、前年同様「地域資源」「地域コミュニティ」「子ども・子育て」「地域福祉」「防災」「環境」に関する6本柱に、5462万2千円を計上。道路の維持補修には3億8941万7千円、公園緑地、街路樹の維持管理には4524万7千円、合わせて約4億3千万円を計上している。

マンションの交流促進図る

 柱の一つ、「すこやか・支え合いのまちづくりの推進」の項目では、「地域包括ケアシステム」の推進に向け、マンションのコミュニティ形成への支援事業に前年度比45万円増の232万9千円を充当。昨年度行ったマンションのアンケート結果をもとに、講演会などでコミュニティ形成好事例の共有を図り、住民間や地域との「つながりづくり」の取り組みを支援する。

 防災力強化の取り組みでは、避難所開設訓練や防災講座の実施、防災意識向上を目指し、住民参加型の減災マップ作成ワークショップなども開催する。

 「多様な主体との連携による地域コミュニティ活性化の推進」では、NPO法人高津総合型スポーツクラブSELFと連携し、障害者スポーツの体験イベントを通じて、「かわさきパラムーブメント」の啓発に力を入れる。

 区総務課は「防災や地域包括ケアの取組みを着実に進め、魅力ある地域資源を生かしながら、今後も高津区が暮らしやすいまちになるよう全力で取り組む」としている。予算案は市議会定例会で審議され、本日16日に採決が行われる予定。

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