「パープルデーながさき2018」 25日 てんかん啓発キャンペーン

 てんかん診療専門の医師・臨床心理士らでつくる「長崎てんかんグループ」が25日、長崎市尾上町の県庁で、てんかんの啓発キャンペーン第1回「パープルデーながさき2018」を開く。県内の専門医ら5人が、てんかんの症状や支援などについて講演する。無料。
 パープルデーは、2008年にカナダで始まったてんかんの啓発キャンペーン。毎年3月26日、てんかん患者への応援の気持ちを込めた「紫色」の物を身に着けるイベントを各国で実施している。
 てんかんは、日常生活で急に意識が途切れたり、発作を起こして倒れてしまったりするなどの症状が出る脳の病気。人口100人当たり一人が発症するといわれるが、症状を周囲から理解されず、患者は病気のことを打ち明けにくい状況という。また、約7割が薬で症状を抑えられることも十分知られていない。
 イベントは、てんかんについての知識を深めてもらおうと、国立長崎医療センター・てんかんセンターの小野智憲氏や済生会長崎病院小児科の渡邊聖子氏らが、てんかんを取り巻く心理的問題や子どもの発達、福祉的サポートなどについて話す。
 開催時間は午後1時~4時半。県庁の駐車場は使用不可。定員200人で、前日までの参加申し込みが必要。当日来場も可。また、てんかんについての悩み相談を医師らが個別に受け付ける。要申し込みで、定員は先着20人。申し込みは「パープルデーながさき」事務局のメール(purpleday.nagasaki@gmail.com)。

© 株式会社長崎新聞社