力合わせ振り込め防げ 老人クラブが団体発足 相模原

 振り込め詐欺の対策知識を共有しようと、相模原南署と相模原市老人クラブ連合会(安藤正義会長)南地区は15日、振り込め詐欺対策協力会を発足させた。関係者は今後、市内全域に組織を拡大させていきたいとしている。

 会合には安藤会長をはじめ区内7地区の老人クラブ代表者12人が参加。同署生活安全課の担当者が近年増えている手口を解説し、電話がかかってきた場合の対応法について学んだ。その後、同署が独自に製作した「振り込め詐欺110番の家」ステッカーのほか、電話に取り付ける録音機能付き撃退装置を説明し、意見交換をした。

 2017年1月から12月までの同署管内の振り込め詐欺認知件数は24件で、被害額は約1億700万円。ことしは認知件数が13件、被害額は1730万円(12日現在)に上る。家族に知られたくないと被害届を出さない高齢者もいることから、実際の被害件数はさらに多いという。

 同署の泉山栄治署長は「家族に知られたくないと被害届を出さないケースは107件、約2億2千万円もあり、増加する一方の被害を何とか封じ込めたい」と協力を呼び掛けた。

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