日産ブランドを発信 座間の商業施設内に展示場

 日産自動車(横浜市西区)は16日、同社座間事業所(座間市広野台)の座間工場跡地に同日オープンした大型商業施設「イオンモール座間」内に、日産ブランドを発信する展示場「NISSAN ZAMA INFORMATION CENTER(ニッサン・ザマ・インフォメーション・センター)」を開設した。

 座間工場は1964年に開設。日産の国内主力工場の一つとして「サニー」や「ダットサン」「チェリー」「シルビア」「セフィーロ」など15車種計1124万台の車両を国内外に送り出したが、95年に閉鎖した。その後設置された同事業所では、新型車の量産試作や生産技術の開発をはじめ、電気自動車(EV)のモーターやインバーターの開発を行っている。

 今回開設された同センターには、かつて座間工場で生産された名車から現在日産が進める最新技術を象徴する最新モデルまでさまざまな展示を行う。

 オープン初日は、66年に誕生し同工場で生産された初代サニーと、今年3月発売した「セレナe−POWER」の2台を展示。今後は同事業所で保有する約300台のコレクションの中から展示車を選び1カ月ごとに入れ替えるという。

 また座間工場の歴史や同事業所を紹介するコーナーを設置し、子どもたちにものづくりの楽しさを学んでもらう体験学習教室なども開催する予定。

 星野朝子専務執行役員は「座間は日産にとって思い入れのある土地。日産の歴史と、自動運転やEVなど新しい技術をより多くの方に知っていただきたい」と話した。

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