敗北は「遺産」が原因だ…モウリーニョ、12分に及ぶ衝撃の熱弁

『Daily Mail』は16日、「マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、臨時の記者会見で12分間の話をした」と報じた。

先日チャンピオンズリーグでセビージャに敗れ、ベスト16で大会を去ることになったユナイテッド。

大きな投資を行いながらもプレミア優勝も遠ざかっており、ジョゼ・モウリーニョ監督には激しい批判が集まっている状況にある。

負けた後の会見で彼が「敗北は目新しいことではない」と話したことにより、ユナイテッドのファンから反感を買っているのだ。

そして今回開かれた会見において、ユナイテッドはこの7年いい成績をあげられていないことを強調した。

ジョゼ・モウリーニョ ファンに言っておきたい。ファンはファンだ。そして、彼らの見解や反応は正しい。

しかし、ここにあるものは…私はこう呼んでいるが、『サッカーの遺産』である。

監督が継承している遺産は、『マンチェスター・ユナイテッドが2008年からチャンピオンズリーグに勝っていない』ということだ。

4人の異なる監督の下で戦った7年間。1度はヨーロッパの大会に出られず、2回はグループステージで敗れ、最高が準々決勝。それがサッカーの遺産というものだ。

プレミアリーグを見てみよう。最後の優勝は2012-13シーズンで、それからの4年間は4位、5位、6位、7位だ。7年で最高が4位だ。それがサッカーの遺産だ。

統計は現実だ。

マンチェスター・シティはこの7年間で最低の成績が4位だ。2回チャンピオンになった。まあ、君たちはもう3回のようなものというかもしれないが。でもまだ2回だ。それが遺産だ。

オタメンディ、デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、ダビド・シルバ、スターリング、アグエロ。彼らは以前からの投資であり、この2年間で出たものではない。

どれだけのユナイテッドの選手が退団したか知っているか?彼らがどこでプレーし、そしてどんなプレーをしているか。プレーしていればの話だがね。

それがサッカーの遺産だ。いつか私がマンチェスター・ユナイテッドを去る時、次の監督がルカク、マティッチ、デ・ヘアらが長い間チームに居ることに気づく。

彼らは違ったメンタリティ、クオリティ、バックグラウンド、ステータスを持ち、ノウハウを知っている。なぜチャンピオンズリーグ準々決勝に行けたのかを知っている。

そして、いつも勝ち残るチームにはそのような存在がある。

バルセロナはこの7~8年いた。レアル・マドリー、ユヴェントス、バイエルンももちろんそうだ。

私にとって良いことは、オーナーやウッドワード(CEO)、アーノルド(コマーシャルディレクター)らと意識を共有できていることだ。

全てに合意している。何を持っているか。次に向けて何に投資するか。正確に分かっている。だから人生は素晴らしい。私は素晴らしい仕事を持っている。

昨日、私は他の地域のクラブからマンチェスター・ユナイテッドにやってきた新しい人に会った。

私は彼に聞いた。『なぜ来たの?』と。彼は『素晴らしいクラブで仕事をしていたが、ここでは巨大な仕事がある。チャレンジのために来た』と言っていた。

自分も同じものに基づいて決断した。他の国のリーグに行くことも出来た。しかし私はここに来たし、考え方を変える気もない。

この表現を君たちが知っているかどうかわからないが、『すべての壁はドアである』(全ての困難は乗り越えられるという意味)という言葉がある。

私は逃げ出したり、姿を消したり、泣いたりはしない。

ブーイングを聞いても、私はトンネルから消えない。すぐに走り出しもしない。

次の試合に向かうことが第一だ。私は自分の責任に恐れを抱いてはいない。

20歳だったころ、サッカー界での私は無名だった。そして今55歳になり、私がやったことが自分を作ってきた。

それは努力をしてきたからであり、才能を持っていたからであり、そしてメンタリティがあったからだ。

何年も何年も何年も、私を嫌う人には本当に本当に厳しいことだったろう。『また彼は勝った』と。

私はこの10ヶ月、何のタイトルも勝ち取っていない。最後のトロフィーは10ヶ月前だ。

リヴァプールやチェルシーに勝ち、そしてセビージャに負けた。そして、今現在は幸せだ。

私は自分を形成してくれたものを学んできた。自分が幸せになれば、他の者も幸せを感じる。そして、私は本当に幸せな男だ」

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