通算73勝右腕・ケーヒルがアスレチックス復帰へ

日を追うごとに開幕ロースター争いが激しくなりオープン戦も熱を帯びている。オフには稀に見る市場の停滞によりFA選手の去就がなかなか決まらなかった最近では続々と移籍先決定のニュースが飛び込んできている。そんな中、アスレチックスはトレバー・ケーヒルと1年契約を結んだ。

メジャー通算73勝を挙げている30歳右腕は昨年、パドレスで開幕を迎え先発としてプレーするも度重なる故障で11試合で4勝しか挙げることができなかった。その後、7月のトレードでロイヤルズに移籍するとリリーフも兼任していた。1年通じての成績は21試合に登板して4勝3敗 防御率4.93だった。オフにはFAとなり新天地決定を待っていた。

まだ球団からの詳しい契約内容は発表されていないが、今回は1年のメジャー契約になるという。アスレチックスは昨年の先発ローテーションの一角を担っていたジャーレル・コットンがトミー・ジョン手術を受けるために彼の穴を埋める先発投手の獲得が急務となっていた。ケーヒルにとってアスレチックスはメジャーデビューを果たした古巣であり、在籍3年間で40勝を挙げた場所でもある。

今回、チームとしては主にケーヒルに先発の一角を担うことを期待しているが、彼の武器はリリーフできることから起用法の幅が広がる。また、昨年は登板数が少なかったとはいえ奪三振率9.32と高い数字を残していることも魅力の1つだ。果たしてケーヒルは7年ぶりの古巣復帰で昨年の巻き返しをすることができるだろうか。実績十分な右腕はチーム上昇のカギとなる。

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