大型FWロメル・ルカクが昨夏マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたこともあって存在感が薄れてしまったのか、ベルギーが抱えるもう1人の大型ストライカーが忘れられてきている。
その選手はクリスタル・パレスでプレイするクリスティアン・ベンテケだ。ベルギー代表を指揮するロベルト・マルティネスは16日にサウジアラビア代表との親善試合に向けた代表メンバー28名を発表したが、その中にベンテケの名前はなかった。ベンテケは今季残留争いに巻き込まれているクリスタル・パレスで僅か2得点に留まっており、英『Daily Mail』は低調なパフォーマンスによって2018ロシアワールドカップ行きが怪しくなってきたと伝えている。
今回のベルギー代表にはルカク、ヴォルフスブルクでプレイするディボック・オリギ、ドルトムントに移籍して以降調子を上げているミッチー・バチュアイがセンターフォワード候補として召集されており、2番手争いも熾烈だ。マルティネスは「クリスティアンのことは理解しているが、今回のサウジアラビア戦では新しい選手を試してみたかった」と語り、まだベンテケが構想外になったとは言っていない。
しかしベンテケの立場が揺らいでいるのは確かで、2014ブラジルワールドカップ開幕前にはルカクより序列が上とも評価された大型FWの代表キャリアに危機が迫っている。
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