ツインズに痛手 正遊撃手・ポランコが80試合出場停止

先発投手陣の補強に成功し、2年連続のポストシーズン進出を狙う体制を整えたツインズに大きな痛手だ。日本時間3月19日、正遊撃手のホルヘ・ポランコが禁止薬物のスタノゾロールに陽性反応を示し、メジャーリーグ機構から80試合の出場停止処分を科されたことが発表された。

昨季後半戦に急成長を遂げ、8月に打率.373、6本塁打、OPS1.099をマークするなど正遊撃手の地位を確立しつつあった24歳のポランコが、今季前半戦の大部分を欠場することが確実となった。ポランコが薬物検査で陽性反応を示したのはスタノゾロール。パフォーマンス向上薬(PED:Performance Enhancing Drug)の一種である。

ポランコの出場停止処分を受けて、ツインズは「我々はホルヘ・ポランコがメジャーリーグの薬物防止・治療プログラムのルールを犯して出場停止処分を受けたことを知り、落胆しています。我々は薬物使用を撲滅するための、メジャーリーグのポリシーと努力を全面的に支持します。薬物プログラムに関する慣習にならい、ミネソタ・ツインズはこの問題に関して、これ以上のコメントを差し控えさせていただきます」との声明を発表。ポランコはスタノゾロールを意図的に摂取したことを否定しながらも、「私の意図自体は十分な言い訳にはなりません。自分の体内にあった物質について、全ての責任を負います」と出場停止処分を受け入れた。

昨季後半戦の急成長により、打順3番を任されるほどの打者となったポランコ。今季は下位打線での起用が予想されていたが、不動の正遊撃手としてさらなる成長を期待されていただけに、ポランコの離脱は打倒インディアンスを目指すツインズにとって大きな痛手となる。ポランコ復帰までの間は昨季21本塁打のエドゥアルド・エスコバーが代役を務めることが濃厚だが、控え内野手のエイレ・アドリアンザや招待選手のエリック・アイバーにも出場機会増のチャンスが巡ってくるかもしれない。代役候補たちの活躍に期待したいところだ。

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