カブス解雇のリリーフ右腕・グリムがロイヤルズと1年契約

日本時間3月19日、ロイヤルズはジャスティン・グリムと1年契約を結んだことを発表した。グリムは2014年から昨季までカブスで4年連続50試合以上に登板していたが、日本時間3月16日に解雇。今季は5年ぶりのア・リーグとなるロイヤルズでブルペンの一角を担うことになった。

ロイヤルズは日本時間3月19日にミゲル・アルモンテ、トレバー・オークス、サム・ガビーリオの3投手と、捕手のキャム・ギャラガー、内野手のラモン・トーレスの計5選手をAAA級オマハへ降格させたことを発表。その直後にグリムとの契約が発表され、40人ロースターの枠を空けるためにガビーリオがDFAとなった。グリムとロイヤルズの契約は1年125万ドルと報じられており、登板試合数に応じて最大30万ドルの出来高が設定されているという。

2013年途中にレンジャーズからカブスへ移籍し、2015年には62試合に登板して防御率1.99という好成績を残したグリムだが、その後は徐々に成績が悪化。2016年は68試合で防御率4.10に終わり、昨季は被本塁打の急増により、カブス移籍後最悪となる防御率5.53と打ち込まれた。しかし、速球のスピードに大きな変化は見られず、奪三振率も前年より低下したとはいえ9.60とまずまずの水準。ロイヤルズはグリムが十分に復活可能であると見ているようだ。

グリムはカブスを解雇されたあと、昨季カブスでチームメイトだったウェイド・デービス(ロッキーズ)と連絡を取り、ロイヤルズの球団組織、トレーニング・スタッフ、監督・コーチなどについての情報を仕入れたという。ロイヤルズで4シーズンを過ごしたデービスからの情報がグリムに好印象を与え、移籍先の決断に影響を与えたようだ。

ロイヤルズのブルペンにはクローザーのケルビン・ヘレーラとセットアッパーのブランドン・マウアーを除いて、実績に乏しい若手投手が並んでおり、通算285登板の実績を誇るグリムは貴重な戦力となりそうだ。

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