ポピュラー新盤 ジューダス・プリースト 「ファイアーパワー」 “様式美メタル”に新たな輝き

ジューダス・プリースト 「ファイアーパワー」

 70年代の後半から、ヘヴィ・メタルというジャンルを象徴する存在として全世界のロックファンから崇(あが)められている英の超大物の約3年8カ月ぶり18作目となる新作アルバム。80年代の大傑作「復讐(ふくしゅう)の叫び」や「背徳(はいとく)の掟」を彷彿(ほうふつ)させる古式ゆかしいメタル・サウンドに痺(しび)れる。

 “メタル・ゴッド”の異名を持ち、74年のデビュー以来、バンドを支えるボーカリスト、ロブ・ハルフォードの金属的な歌声と、7年前に新加入した若手ギター奏者、リッチー・フォークナーの大活躍がバンドを見事に蘇(よみがえ)らせた。

 冒頭のタイトル曲とそれに続く「ライトニング・ストライク」だけで本作のすごさが分かる。メタリカといった後続のメタルバンドのギターサウンドも巧みに取り入れ、ロック界の伝統芸能とも言うべき“様式美メタル”に新たな輝きを付加している。

続きは、http://www.sankei.com/entertainments/news/180316/e...

© 株式会社産業経済新聞社