グルージャ盛岡マスコット「キヅール」に独占インタビュー!尊敬する鶴瓶師匠の言葉が深い…

明治安田生命Jリーグは、3月21日(水・祝)の「春分の日」にJ2とJ3が開催される。

ここでホーム開幕戦を迎えるのが、J3のグルージャ盛岡だ。

2年目の菊池利三監督のもと連敗スタートとなってしまった彼ら。ただ、ガンバ大阪U-23に2-3、アスルクラロ沼津に0-1と、いずれもアウェイで1点差の惜敗であり、ホームでの巻き返しが期待される。

そんな彼らといえば、昨年、新マスコットのキヅール(KIZU-RU)が大きな話題を呼んだ。

異彩を放つこの容姿!

デザインを選ぶファン投票の段階から各所がざわついていたが、めでたく製作が決定すると、「ファン・サポーターの皆さまの期待を裏切らない、忠実な立体化にコミットします」と宣言した立体化プロジェクトのクラウドファンディングでは、最終的に5,005,456円の資金を獲得。

昨年10月、ついにその“御姿”がお披露目され、Jリーグのマスコット史にまた新たなページを刻んだのである。

そして今回、Qolyでは盛岡のホーム開幕戦に合わせ、キヅールへのインタビューを敢行!Webメディアでは初となる困難なミッションを成し遂げた。

プライベートに関する質問にも丁寧に答えてくれたので、ぜひ楽しんでもらいたい。

「デュエル」「常勝心と折れない心」

――本日はありがとうございます(頭部を見上げながら)。

さて、今シーズンはグルージャ盛岡にとって、Jリーグ5年目、菊池利三監督のもとでの2年目となります。チームの見どころは?

残念ながら、生を授かった昨秋以降しか観ていないため、一概に比較できませんが、主力選手が抜けた一方で、若くて野心がみなぎっている選手がたくさん、岩手にお越しいただきました。

見どころは、激しいレギュラー争いで培った選手たちの「デュエル」、そして利三監督のブレない「常勝心と折れない心」です。

好物は「ツルツル食べられる物」

――ホームのいわぎんスタジアム(盛岡南公園球技場)でお気に入りスポットはどこですか?

イチオシはスタジアムの南口広場です。

今シーズンからスタジアムグルメの「グルージャマルシェ」が南口にお引越しました。オフィシャル応援マネージャーでもある地元アイドル「B-fam」のパフォーマンス等が行われるのもここです。

ちなみにわたしはキックオフ2時間前の11時から皆さまをお迎えしますので、ぜひ南口広場にお越しくださいませ。

――オススメのスタジアムグルメを教えてください。

基本的にツルツル食べられる物が好物ですが、“グルマル”(グルージャマルシェ)は本当にすべてがお勧めです。

海と大地に恵まれた、本州で一番大きい岩手の食をぜひご笑味ください。

――普段は何をしていますか?

県内各地を文字通り飛び回っています。先日は、2018シーズン開幕のご挨拶を兼ねて、岩手県庁に表敬訪問させていただきました。

わたしは横幅が2m以上あるのですが、達増拓也知事を前にして、応接室を狭くしてしまい、さすがに肩身が狭かったです。

――ズバリ、恋人は?

サッカーをこよなく愛する、すべての方々です。

――落語が好きとお聞きしました。特に好きな演目は?

たくさんありすぎて、ひとつは選べないです。

ちなみに、「つる」という演目もあるんですよ。アホな男が愛くるしくて、気持ちのいいさっぱりした一席です。

――サッカー選手として得意な能力は何ですか?

選手と仰っていただくには身分不相応ですが、、強いてあげるならば、マルセイユルーレットとデュエルを利かせた力強いドリブルでしょうか。

ちなみにリフティングは苦手です。リフティングのリクエストをいただくのですが、常に心の中で冷や汗をかいています。

喜んでいただくべく研鑽に努めていますが、実際にやるとガッカリされます。。が、そこは明るいコミュニケーションでま~るくおさめます(笑)。

鶴瓶師匠の教え…“自分の型”を持つ

――鶴でありながらサッカーを始めたきっかけは?

全国各地の皆さまが私を選んでいただいたことで、グルージャ盛岡の公式マスコットとして、この世に生を授かりました。きっかけ云々ではなく、生まれたときからサッカークラブのマスコットとしての使命を授かっています。

尊敬する鶴瓶師匠は、「どんな小さな世界でも、中心人物でないと注目はしてもらえない。そうなるためには、自分の世界を持ち、自分の型を持たないとダメ」と仰っていました。

わたしにとって、サッカーがすべてであり、この世界で自分の型をしっかり持って、使命を果たし続けたいと切に思っています。

――憧れの選手はいますか?

今は現役を引退されていますが、クラブのレジェンドで現在はグルージャで強化・プロモーション担当の「ミスターグルージャ」松田賢太さんは、憧れであり、おこがましくも、現在は最良のパートナーです。

わたしの心の声を聞いていただける唯一無二の親友で、仲良くさせていただいています(※このインタビューも松田強化・プロモーション担当の通訳によるもの)。

賢太さんはそこそこじゃないです。わたしにとって、サッカーの神様です。

――お気に入りのキヅールグッズ、そして次に出したいキヅールグッズは?

グッズはどれも素晴らしい出来栄えなので、すべてがお勧めです。

グッズ全般ですと、今シーズンのレプリカユニフォームはとてもかっこよく、コンセプトも秀逸です。

コンセプトは、地元出身の偉人、宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」です。ホームでも、アウェイでも、選手の皆さん、サポーターの皆さんを一岩にする、素晴らしいユニフォームです。

今後出していただきたいグッズは、お気に入りの座布団、わたしの顔をモチーフにした帽子です。

夢は、その帽子をかぶったファン・サポーターの皆さまが、スタジアム中にあふれている光景を見ることです。ディズニーランドへ行った人たちが一目でわかるように、週末は街がキヅールで、もとい、グルージャで染まる日が来ることを楽しみにしています。

勝ってみんなで「鶴の恩返し」

――アウェイのサポーターにぜひ行ってほしい盛岡のスポットはどこですか?

四季折々でたくさんのお勧めスポットがありますが、穴場は南部藩のお城があった岩手公園にある「櫻山神社」ですね。グルージャ盛岡のエンブレムのモチーフである、南部藩の家紋「向かい鶴」がいたるところにあります。

あとは、王道スポットですが、岩山公園の山頂展望台です。夜景が綺麗なので、思わず飛びたくなる衝動を抑えられなくなります。

――3月21日のホーム開幕戦に向けて一言!

ホームは、勝利あるのみだと思っています。「昨シーズンより見ごたえのある試合をする」と菊池監督も仰っていたので、みんなで期待しましょう。

わたしもチームが勝てるように全力で祈願いたします。そして、勝ったらみんなで「鶴の恩返し」を踊りましょう!

用意した質問すべてに答えてくれたキヅール。見た目はいろいろ尖っているが、内面はやはり他のマスコットたちと同様その使命に満ちあふれているのだ。

さらに、キヅールの場合は存在感も抜群であり、グルージャ盛岡のファンクラブ会員向け2018イヤーブックもこの通り。

ジャケ買いしたいほどの仕上がり!キヅール誕生秘話も掲載されているとのことで、気になる…。

なお、最後に出てきた「鶴の恩返し」とは、勝利した試合でサポーターと喜びを分かち合うダンスのことだ。

ホームタウンが昨年12月から岩手県のほぼ全域へと広がり、ピッチ内外で注目されているグルージャ盛岡。

キヅールも当然参戦するY.S.C.C.横浜とのホーム開幕戦は、3月21日(水・祝)の13時からいわぎんスタジアムで行われる。

※QolyではマスコットにインタビューさせてくれるJリーグクラブを募集中です!

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