思い出と感謝胸に 県立大卒業式 692人、晴れの一歩

 長崎県立大は19日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールで卒業式を開いた。692人の卒業生が恩師や友人と名残を惜しみ、社会へ一歩を踏み出した。
 卒業生は学部生668人、院生24人。太田博道学長は訓示で、環境問題の深刻化や人工知能(AI)の発達などで新しい時代に入ったと指摘。「ポジティブに新しい価値をつくり出す心意気で歩み続けてほしい」とエールを送った。
 卒業生を代表し、経済学部の三好明梨香さん(22)が「充実した学生生活を送ることができた。特に自ら考え、行動を起こすことの大切さを学んだ」と謝辞を述べた。
 看護栄養学部を卒業した平沼茉理さん(22)は「卒論でお世話になった研究室の先生や、国家試験を共に頑張った友人たちに感謝したい」と晴れやかな表情を浮かべた。
 卒業生の就職内定率は前年比0・7ポイント増の96・6%。県内就職率は34%だった。

学生生活の思い出を胸に記念撮影する卒業生=長崎ブリックホール

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