さきほど全国テレビ朝日系列で放送されたバラエティ番組「激レアさんを連れてきた。」。
スリランカやリトアニアでプレーした経験を持つという異色のフットボーラー、丸山龍也さんを取材したQolyの記事が番組の中で大きく紹介された。
そこで今回は、丸山さん以外にも「劇レア」な経歴を持つサッカー選手をチョイス!
「プレーイングマネージャー」や「フットサルからの転身」といったものよりも遥かにレアなケースを探してきた。
ジェイミー・ヴァーディ
生年月日:1987/01/11 (31歳)
国籍:イングランド
【コメント】
レスターで岡崎慎司とコンビを組む快足FW。8部リーグから這い上がり、イングランド代表にまで上り詰めた。
驚きのプレミアリーグ優勝の原動力となったほか、あのファン・ニステルローイを抜き、プレミアリーグ11試合連続得点という記録まで樹立した。
ノンリーグ時代は医療用の副木を作成する技師として働いており、自らと同じような苦労人にチャンスを与えるアカデミー『V9』も設立している。
また、スウォンジーのMFサム・クルーカスも、時給800円で働いていた元カフェ定員。彼は5年間で5部からプレミアリーグにまで駆け上がり、全てのカテゴリーでゴールを決めた激レアさん。
昨年1月にアーセナルが獲得したコーエン・ブラモールも、工場をリストラされて無職だった激レア選手だ。
選出者:編集部I
福満 隆貴
生年月日:1992/02/22 (26歳)
国籍:日本
【コメント】
ミロスラフ・クローゼやジェイミー・ヴァーディのように7部、8部リーグから代表選手にまで成り上がった選手はなかなか日本にいないが、驚きの昇進劇を果たした選手は福満隆貴だろう。
5部リーグに相当する地域リーグの一つである九州サッカーリーグからキャリアを始めた福満はその後JFL、J3、J2と順にキャリアを積んでいき、ついに昨年からはJ1の舞台へ!
セレッソ大阪に加入すると、ついに今年はAFCチャンピオンズリーグにも出場。昨年行われた親善試合ではあのセビージャからもゴールを奪っており、文字通り世界と戦えるレベルにまで活躍のステージを上げた。
今シーズンのJリーグにもJFLからJ1へとステップアップを果たした選手は何名かいるが、地域リーグから個人での1部昇格、ACL出場というケースは「激レア」と表現するに相応しいだろう。
選出者:編集部S
ジョーダン・モリス
生年月日:1994/10/26 (23歳)
国籍:アメリカ
【コメント】
2016年のMLS新人王に輝いたモリス。
彼の父親は医師で、自身は2018年の「THE世界大学ランキング」でオックスフォード、ケンブリッジに次ぎ、カリフォルニア工科大と並んで世界3位となったスタンフォード大学出身という“超エリート”なフットボーラーである。
一方でプレーは戦士のように勇敢で猛々しく、また、9歳の時に1型糖尿病と診断され、血糖値を保つために試合日も飴玉を手放せないという苦労人だ。
選出者:編集部H
フアン・セバスティアン・ベロン
生年月日:1975/03/09 (43歳)
国籍:アルゼンチン
【コメント】
アルゼンチン代表やセリエAで活躍し、二度も南米最優秀選手に輝いたベロン。
彼は引退後の2014年10月、古巣エストゥディアンテスの会長に就任するが、当時建設中だった新スタジアムのシーズンチケットが売り上げ目標を達成した場合、再び選手としてプレーすることを宣言する。これは売上促進のキャンペーンだったが見事に達成し、昨年、公約通り41歳にして現役に復帰した。
スポーツ界においてプレーイングマネージャーというのはさほど珍しくない。しかし世界広しといえど「オーナー兼サッカー選手」は“激レア”といっていいだろう。
選出者:編集部H
エリーズ・ペリー
生年月日:1990年11月3日(27歳)
国籍:オーストラリア
【コメント】
昨今、野球の大谷翔平で話題の“二刀流”。これをサッカー界で成し遂げた一人が、オーストラリア人のエリーズ・ペリーだ。
現在27歳の彼女は、なんとサッカーとクリケットのオーストラリア代表でプレー。
しかも、サッカーでは2009年にオーストラリア1部リーグの最優秀若手選手賞を受賞。日本が優勝した2011年の女子ワールドカップにも出場していた。
クリケットに至っては、2016年、2018年と国内の女子年間最優秀選手に選ばれているのだ。スゴイ!
172cmという体格で抜群の運動能力を誇り、ルックス的にも華があるペリー。
2016年にシドニーFCを退団して以降サッカークラブには所属していないようだが、またボールを蹴るところを見てみたいものである。
選出者:編集部O
ヤシーヌ・バンム
生年月日:1991/09/11 (26歳)
国籍:モロッコ / フランス
【コメント】
「元職場」を相手にゴールを決める!なんてことは、アマチュアだったら一般的な話ではあるが、プロサッカーではどうか。
フランス生まれのモロッコ代表選手ヤシーヌ・バンムは、小クラブで育ったストライカー。
地域リーグのブローニュ=ビヤンクール、CFA2(5部)のイヴリでプレーしつつ、パリ・サンジェルマンのオフィシャルストアで店員として働いていたという異色の経歴の持ち主だ。
その体格の良さもあってか、レオナルドGM(当時)に「君もサッカーをやっているの?」と聞かれたこともあるという。
2013年にナントのテストに合格しアマチュア契約を結ぶと、次年度にはトップチームへ。途中出場から32秒でゴールを決め、鮮烈なデビューを飾った。
2015-16シーズンには「元職場」のPSGを相手にも得点!手厳しい「恩返し」をした。
選出者:編集部K