すべての飛行ログを取得できる中国製ドローンをブルーイノベーションが販売 ブルーイノベーション株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:熊田貴之)は、Shaenzen AEE Technology CO.,LTD(本社:中国深圳、董事長:張叶)の製造するドローンに、独自のアプリを開発し、パイロット教育などに活用できる「パイロット支援システム」を発表した。

AEEドローンを手にするブルーイノベーション株式会社の熊田貴之代表取締役社長(左)

プロポの操作ログも取得できる充実のフライト解析を実現

詳細なフライトログを記録しサーバーに保管して解析できる

 「パイロット支援システム」として販売されるAEEドローンは、4K動画を撮影できる脱着式の3軸ジンバル式カメラを搭載したクアッドコプター。最大速度は15m/s、高度は4,000mまで上昇できる性能を備え、1,700gの機体重量で20分の飛行ができる。GPSのホバリング精度は0.3m~3.0m。屋内での飛行を可能にするビジョンポジショニング用のカメラやセンサーを機体の底面に備えている。ただし、障害物などを検知する機能はない。
 AEEドローンには、日本で独自に開発された操作用のアプリが提供される。専用アプリは、ドローンのオートパイロットや撮影方法などを設定できるだけではなく、フライトに関するあらゆるデータを取得し、保存し、解析できる仕組みも提供する。具体的には、フライト中の緯度や経度にGPS信号と機体の傾き、さらにはプロポにある二本のステックの操作ログも記録する。その結果、飛行後にAEEドローンがどのように操縦され、どのように飛行したかを詳細に分析できる。他社の閉鎖的なアーキテクチャでは入手できない飛行や操作データを記録することで、パイロット自身がドローンの操縦履歴を詳細に分析できるようになる。さらに、ドローンスクールや企業のパイロット研修などに活用すれば、フィードバック型の効果的な教育も実現する。
 「パイロット支援システム」は、AEEドローンと専用アプリに、3軸カメラを取り外して使える専用ステックもセットにして、5月初旬から20万円前後の価格で販売する予定。また、3月 22 日から 24 日まで幕張メッセで開催されるJapan Drone展でも展示される。

プロポのスティック操作まで記録できるのでパイロットの教育ツールとしての効果も期待できる

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