19歳ですでに「打者の体勢崩すカーブ」 MLB公式がカーショーの貴重映像公開

ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

11年前の「フューチャーズゲーム」に出場、「彼は真のスーパースター」

 現役最強の投手として、圧倒的なピッチングを続けているドジャースのクレイトン・カーショー。今季もオープン戦は抜群の安定感を見せており、5試合登板で14回2/3を投げて防御率0.00、19奪三振4四球。18日(日本時間19日)のパドレス戦では、ヘッジスを空振り三振に仕留めた切れ味抜群のカーブが絶賛を浴びたが、MLB公式サイトが19日(同20日)に公開した19歳当時の映像でも“宝刀“で三振を奪う場面が収められており、話題となっている。

 2008年にメジャーデビューし、10シーズンでサイ・ヤング賞3度、最優秀防御率4度、最多勝3度、最多奪三振3度など圧倒的な成績を残してきたカーショー。19日に30歳の誕生日を迎えたことを受けて、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が貴重な映像を公開した。当時19歳のカーショーが2007年にマイナーリーガーのオールスター「フューチャーズゲーム」に出場した時のものだ。

 同サイトは「クレイトン・カーショーは今日30歳を迎える、そして彼は真のスーパースターだ」とのタイトルをつけ、「2007年のオールスター・フューチャーズゲームで、カーショーはジョバ・チェンバレン、クレイ・バックホルツ、ルーク・ホチェバーらとともにアメリカ合衆国選抜の投手陣に加わった。さらに若き日のジョーイ・ボットもオールスターゲームにいた!」と紹介。のちにメジャーで活躍する多くの有望株とともに、米国選抜vs世界選抜の形式で行われる一戦に選出されていたことを伝えている。

アンドラスを“宝刀”で空振り三振「打者の体勢を崩すこのカーブを見てみるといい」

 映像では、カーショーが先頭打者のカナダ出身ジェームズ・ヴァン・オストランドに本塁打を許しながら、アルシデス・エスコバー(現ロイヤルズ)を二ゴロに仕留める様子が収められている。そして、真価を見せたのがこの後のシーンだ。エルビス・アンドラス(現レンジャーズ)を大きく縦に割れるカーブで空振り三振に仕留めている。

「しかし、心配することなかれ。出鼻をくじかれたものの、カーショーが“クレイトン・カーショー”たる所以を取り戻すまで、そう時間はかからなかった。エルビス・アンドラスへ投じた、打者の体勢を崩すこのカーブを見てみるといい」

 記事では、このように紹介。この年、2Aに昇格したカーショーが、翌2008年にメジャーデビューを果たしたことにも触れつつ、「10年以上が経過した今も、彼はいまだ力強く活躍している」と称賛。そして、「カーシュ、誕生日おめでとう」とメッセージを贈り、締めくくっている。

 今季も、ナショナルズのマックス・シャーザー投手とともにサイ・ヤング賞の最有力候補と見られるカーショー。最大の目標となるドジャース30年ぶりの世界一へ、全力を注ぐことになる。

(Full-Count編集部)

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