ロイヤルズが通算81勝の先発右腕・バックホルツとマイナー契約

USAトゥデイによると、ロイヤルズは通算81勝の実績を誇るクレイ・バックホルツとマイナー契約を結んだようだ。昨季のバックホルツはフィリーズで2試合に先発したあと右前腕を痛めて手術を受け、そのままシーズン終了となっていた。

開幕まで残り10日となったこのタイミングで、ロイヤルズが先発投手のデプス補強に動いた。今季のロイヤルズはエース左腕のダニー・ダフィーが開幕投手を務め、イアン・ケネディとジェイソン・ハメルの両ベテラン右腕がそれに続く予定となっているが、先発4~5番手に入るネイト・カーンズは故障明け、ジェイコブ・ジュニスはまだメジャーでの先発経験が16試合しかなく、不安の残る陣容。新加入のジェシー・ハーンはすでに60人間の故障者リストに登録されており、ブラッド・ケラー、スコット・バーロウ、エリック・スコグランドといったその他の候補も実績に乏しく、通算81勝の実績を誇るバックホルツの加入は心強い。

バックホルツはレッドソックスで10シーズン、フィリーズで1シーズンを過ごし、通算208試合(うち190先発)に登板して81勝62敗、防御率4.01をマーク。2010年の17勝を筆頭に2ケタ勝利を3度マークし、2010年と2013年にはオールスター・ゲームに選出。2013年にはポストシーズンで4試合に先発し、チームのワールドシリーズ制覇にも貢献した。ただし、故障の多さが安定した活躍のハードルとなっており、200イニング到達は一度もなし。2014年を最後に規定投球回にも到達していない。

バックホルツはメジャー昇格を果たした場合、年俸150万ドルを受け取り、さらに最大25万ドルの出来高が設定されているという。長期欠場した昨季からどの程度回復しているかは未知数だが、決して盤石とは言えない先発投手陣を抱えるロイヤルズでは少なからず出番はあるはずだ。すでに34歳とベテランの域に突入しているバックホルツだが、レッドソックス時代の輝きを取り戻せるか注目したい。

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