Dバックス・グレインキー 開幕投手レースから脱落

ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は今季の開幕投手を誰に任せるかをまだ決めかねている。しかし、一つだけはっきりしていることがある。昨季17勝をマークしたエース右腕のザック・グレインキーが今季の開幕投手を務めることはないということだ。

日本時間3月20日、ロブロは「ザック(・グレインキー)は開幕投手の候補には含まれていない」と断言した。グレインキーは股関節の不調に悩まされ、レギュラーシーズンに向けての調整が遅れている。今後は日本時間3月22日のジャイアンツ戦に先発したあと、中4日でインディアンス戦に登板する予定となっており、そこから中4日で日本時間4月1日の開幕第3戦(対ロッキーズ)に先発する可能性が高い。

ロブロは「彼は昨季の開幕投手を務めた。彼は昨季17勝をマークした。彼は我々の投手陣のエースだ。彼は何度も我々を勝利へ導いてくれたし、私は彼が開幕投手に相応しいと思っているよ」と語っており、故障がなければグレインキーを開幕投手に指名するつもりだった。結果的に、グレインキーの故障がロブロのプランを狂わせる形となってしまった。

グレインキーが開幕投手の候補から外れた今、開幕投手の最有力候補は昨季15勝&218奪三振をマークしたロビー・レイであると見られるが、レイは日本時間3月21日のエンゼルス戦で先発予定となっている。ここから中4日で調整を続けると、レギュラーシーズン最初の登板は開幕第2戦。オープン戦も終盤に差し掛かったこのタイミングで先発投手の登板間隔にイレギュラーを生じさせるのはリスクが高く、レイはこのまま開幕第2戦に向けて調整を続けることになるかもしれない。

となると、開幕投手を務めるのは昨季9勝のタイワン・ウォーカーか同14勝のパトリック・コービンということになりそうだ。ただし、両者とも10日近くオープン戦での登板戦がなく、ともに防御率6点台と仕上がりには不安が残る。グレインキーが候補から脱落した今、誰を開幕投手に指名するのか。ロブロの決断に注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.