発達障害者 就労支援で講演 「職場が特性理解して」

 沖縄県で障害者の就労移行支援事業所を運営する「アソシア」の代表取締役、神谷牧人氏が18日、長崎市内で、発達障害者の就労支援について講演した。
 神谷氏は障害者の雇用について、企業の多くはパソコン作業や電話対応など全業務を平均的にこなせる能力を求めると指摘。しかし、発達障害の自閉症スペクトラム障害(ASD)のある人は作業の一部分にこだわったり、複数の業務を同時に進めることが困難だったりするとして「職場が特性を理解して部署を決めたり同一業務に従事させたりすれば、能力を発揮できる」と強調した。
 講演会は長崎市の主催。発達障害者の家族や福祉関係者ら約200人が参加した。

発達障害者の就労支援について説明する神谷氏=長崎市桜町、県勤労福祉会館

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