今年も街をブルーに 4月2日「世界自閉症啓発デー」 ランプ作り参加者募集 川棚町

 東彼川棚町(長崎県)で自閉症への理解を深めようとする動きが広がっている。町民有志らは、4月2日の「世界自閉症啓発デー」に合わせ、啓発のシンボルカラーであるブルーで町中心部を彩る準備に取り組んでいる。
 啓発デーは2007年に国連が制定。世界各地のランドマークなどが青くライトアップされている。町民らは昨年に初めて参加。ペットボトルを使い、町内の公園の一角を青く染めた。
 町民らでつくる「ブルーライトinかわたな実行委員会」(藤田直子会長)が企画。和紙を青く染めてペットボトルに巻き付け、JR川棚駅周辺に設置する予定だ。駅近くの栄町商店街の街灯も活用し、街中を青で照らす。
 イベントに先立ち、2月には町内で勉強会を開いた。町内外から60人以上が参加し、発達障害や自閉症について学んだ。藤田会長は「まずは知ることが大事。相手の気持ちを知ることで寄り添うこともできる。それが優しいまちづくりにつながる」と話す。今後も勉強会などを継続的に開く考えだ。
 24日午後1時半から町中央公民館で、和紙染めのランプ作りに取り組む。一緒に制作してくれる人を募集している。参加無料、古いタオルが必要。問い合わせは町教委(電0956・82・2064)。

世界自閉症啓発デーに合わせ、公園の一角を青くライトアップした昨年の様子=2017年4月2日、川棚町百津郷

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