「長崎と恐竜 深いつながり」 学芸員、蚊焼小で解説

 長崎市教委の学芸員、中谷大輔さん(33)が19日、同市の蚊焼小(三浦輝之校長)で、小学3~5年生45人に恐竜と長崎の関わりについて解説した。
 長崎半島西海岸の約8100万年前(白亜紀後期)の地層から大型のティラノサウルス科の歯の化石が発見されるなど、長崎市内では近年、恐竜の化石が相次いで見つかっている。解説は、化石への関心を高めようと市教委が主催した。
 中谷さんは、ティラノサウルスについて、かみ砕く力はワニの約20倍あり、他の肉食恐竜よりも嗅覚が発達していたことなどを紹介。英語で恐竜を意味する「ダイナソー」を「恐竜」と和訳したのは本県出身の研究者だったと明かし、「長崎と恐竜には歴史的に深いつながりがある」と語った。
 4年の浦里葵羅(きら)君(10)は「かむ力に驚いた。(市教委が建設予定の)恐竜博物館ができたらすぐに行ってみたい」と話した。

児童にティラノサウルスの特徴を説明する中谷さん=長崎市、蚊焼小

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