諫干開門派に協議参加促す 斎藤農相

 斎藤健農相は20日の閣議後の会見で、国営諫早湾干拓事業の開門を巡る訴訟で、開門派漁業者が福岡高裁の和解勧告を拒否していることについて「(高裁判断を)重く受け止める必要が全ての関係者にある」と述べ、協議に参加するよう促した。
 和解を巡っては、福岡高裁が開門しないことを前提に国が100億円の基金を設けて解決を図る案を勧告したが、開門派漁業者が即刻拒否し、決裂する公算が大きくなっている。斎藤農相は、高裁が基金での解決を「現状を打開する唯一の現実的な方策」と指摘したことを引き合いに出しながら「われわれとしては、その方向に沿ってベストを尽くす」と語った。

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