日系と外資系はどう違う?私に合った航空会社選びを指南

CA受験の季節がやってきた!

就活が始まったこの季節。

CAを目指す方、特に日系エアラインを目指す方は、本腰が入る時期ですね。

すでに年中問わず募集がある外資系エアラインに挑戦した方もいらっしゃるかと思います。

外資系、日系問わず受験していますという方もいるかもしれませんが、外資系と日系はかなりカラーが違います。

それを知らずにCAになれればなんでも!という気持ちで受験してしまうと、後々ギャップに驚くこともあるかもしれません。

今回は、日系エアラインと外資系エアラインの違いを、メリット・デメリットも含めてご紹介いたします。

 

雇用形態が違う

一番大きいのは、雇用形態でしょうか。

日系エアラインも、私が入社した時は3年間契約社員で、正社員になれるのは4年目からでした。

とはいえ、基本的に契約更新がされる契約社員だったので、よほどのことがない限り、同期みんなが契約を更新していました。

今は、大手日系エアラインは最初から正社員雇用をしていますね。

外資系エアラインでは、正社員雇用が珍しく、契約社員のみという会社も珍しくありません。

さらに、雇用期間が5年、その後の契約更新はなし、という会社もあります。

そのため、外資系エアラインのCAは、契約が満了すると他の会社に転職してCAを続けるという人が多いのです。

自分にはどういう雇用形態が合うのか、行きたい会社の雇用形態はどうなっているのか、は受験前にも確認しておくと良いと思います。

 

就航路線が違う

もう一つの大きな違いは就航路線。

日系エアラインは国内線も飛びますが、外資系エアラインの場合、基本的にフライトするのは国際線のみ。

国内線の場合、お食事のサービスはなくフライトタイムは短いですが、その代わりに1日に3〜4フライトをこなすことになります。

ボーディングやサービスを1日に3〜4回こなすのは、国際線のようなロングフライトとはまた違った疲れがあります。

そして、海外を中心にフライトしたいのか、日本国内もフライトしたいのかという点も大きく違いますね。

ただし、世界中を飛び回れるエアラインは割と限られています。

同じ外資系エアラインでも、日本人CAはその国と日本のフライトしか乗務できない場合もあるので、どんな場所を飛びたいのかイメージがある場合は、事前に確認しておくと良いですよ。

ちなみに、国内線もとても楽しいですよ。

日本はどこに行っても食事が美味しく、いろいろな地方へ行って日本の郷土料理を楽しめるのは、日系エアラインの国内線乗務の楽しみです。

 

住む場所が違う

日系エアラインはベースは国内ですが、外資系エアラインは国内ベースの採用もあれば、現地ベースの採用もあります。

海外暮らしは憧れではありますが、実際に暮らしてみたらとても大変だったという声もよく聞きます。

筆者の友人も外資系エアラインに在籍していて、6年ほど海外に暮らしていたのですが、やはり日本の生活に勝るものはないそう!

もちろん、海外生活を十分満喫している外資系CAもたくさんいますし、人生の一時のことなので気にしないという方もいます。

または、結婚しても子供が生まれてもCAとして活躍したいので、海外ベースの外資系CAは厳しいという方もいます。

自分のライフスタイルを考えた時にどちらがいいのか、も選択の指針になるかもしれません。

 

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お一人様力が問われる

日系エアラインは、上下関係もありますが、グループ単位でフライトするので関係が密と言えます。

ただし、外資系だからと言って、日系エアラインより人間関係が希薄で上下関係がなく、ドライだということは言い切れません。

しかし、外資系に行く場合、日本人CAはマイノリティ。

乗務の際は日本人CAが自分だけということがあったり、個人で行動することが求められる場面がたくさんあります。

基本的にCAはお一人様に強い人が多いのですが、お一人様大好き!という方が外資系には向いていると思います。

 

後悔のない選択を

筆者は、大学卒業後、新卒で日系エアラインに入社し、日系エアラインでの経験しかありません。

今振り返って思うのは、若いうちに外資系に挑戦してみたかった!ということ。

当時は日系エアラインの既卒受験がなかったので、日系エアラインに入社するには新卒しか道がなかったのも関係していますが、既卒受験がある今、海外ベースで外資系で経験を積んでから、日系エアラインに転職するのが、結果的にいろいろな経験ができて、かつ長くCAを続ける道としても良かったかなと思います。

今受験生の皆様、ぜひご自分に合った航空会社とご縁があり、後悔のない選択にしてくださいね。

 

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