昨年12勝右腕・カップがオリオールズとの4年契約に合意

メジャーリーグ開幕まで10日を切り、いよいよ開幕ロースターに入る選手も確定しつつある中で未だに去就先が決まっていない選手もいる。FA市場停滞の影響も受ける形となったがアレックス・カップがオリオールズとの4年契約に合意した。

カップはトミー・ジョン手術からの復帰となった昨年、レイズの先発ローテーションの一角として29試合に登板し12勝10敗 防御率3.66で2年ぶりの2桁勝利を挙げた。一昨年はシーズン開幕当初は登板していたものの、手術の影響でわずか1勝しか挙げることができなかったが、昨年はキャリアハイの179回1/3を投げるなど見事に復活を遂げた。オフにはFAとなり新たな移籍先を探していた。

MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると今回の契約は4年で5600万ドルから6000万ドルの間になると見られている。FAとなった後のカップについてはカブスやブリュワーズなど複数球団から獲得候補に挙げられるもカブスからの3年4200万ドルのオファーを拒否していた。その後はなかなか移籍先が決まらずに時間が過ぎていったが、オリオールズ移籍という形で決着がついた。

昨年のオリオールズは球界全体最下位となるチーム先発防御率5.70と苦しんだだけにオフは先発陣の補強が急務となっていた。チームは既にアンドリュー・キャッシュナーを獲得、クリス・ティルマンとも再契約を結び着実に先発陣を補強してきた。今回のカップの加入によりディラン・バンディやケビン・ゴースマン、キャッシュナーやティルマンらと共に試合をつくっていくことになる。投手陣に泣いたオリオールズにとってカップの加入は心強い。今後は身体検査の結果を待って球団から正式発表される。

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