パイレーツが35歳のベテラン外野手・ナバを解雇

オープン戦は選手をメジャーとマイナーに振り分ける大事な時期だ。中にはオープン戦で大活躍したとしてもチームの方針でマイナー送りとなる者や結果が残せずにリリース(解雇)される者をおり、とても厳しい状況だ。そんな中、パイレーツはマイナー契約で招待選手としてメジャーキャンプに参加していたダニエル・ナバを解雇した。

35歳のベテラン外野手であるナバはレッドソックス時代の2013年に打率.303を打ちチームの世界一に貢献した実績を持つ。しかし、その後は出場機会を減らしレイズやエンゼルス、ロイヤルズやフィリーズと移籍していた。昨年はフィリーズの一員として80試合の出場ながらも打率.301 4本塁打 21打点の成績を残した。オフはFAとなったが、2月にパイレーツとマイナー契約を結んでいた。

パイレーツに加入し開幕ロースター入りを狙っていたナバだったが、途中で腰を痛めて手術することになり10週間から12週間ほどの離脱となった。これに伴いチームは彼を解雇することに決めた。パイレーツのニール・ハンティントンGMは今回の決定について「まだナバの時代は終わっていない。まずはリハビリで復帰を目指すことになるが夏場から他球団の力になることを願っているよ。まずは新しい契約を勝ち取ってほしい」とコメントしている。

ナバは外野手ではあるが、一塁も守ることができ両打ちというチームにとって起用法の幅が広がる選手だ。また、世界一経験者ということもあり彼の経験を若手選手に伝えることができる。解雇されたナバはシーズン中の復帰を目指すことになるが、果たして復帰を見据えてナバを獲得する球団は現れるだろうか。周りの選手は開幕に向けてし烈な争いをする中でナバは静かにリハビリを行っていく。

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