『Il Messaggero』は19日、ユヴェントスのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチのインタビューを掲載した。
2011年にリヨンからローマへと移籍したピャニッチ。しかし一昨年直接のライバルであるユヴェントスと契約し、大きな論争を巻き起こした。
彼はその移籍の理由などについて以下のように話し、ユヴェントスには勝利のDNAが流れていると語った。
ミラレム・ピャニッチ 「ローマで素晴らしい5年間を過ごした後、他の経験を求めることに決めたんだ。
ユヴェントスは僕をチェックしていて、追い求めていた。そして、違った場所で自分を試してみたいと思った。
結局、選手のキャリアというのは短いものだからね。
言いたいのは、勝利は簡単なものではなく、あちらからやってくることもないという点だ。
自己犠牲を払い、努力をしなければいけない。勝利は汗を掻くことによってふさわしいものになる。表面的に考えられるものを超えている」
(ローマで優勝することは考えなかった?)
「それはとても特別な感情を抱くものになっただろうね。しかし、僕はそれが出来なかった。残念だった。ただ、挑戦はしたよ。
多くの人々が、僕の退団に対して悪い考えを持っていた。しかし、僕は誰も裏切ってはいない。
情熱がここにある。朝から夜までサッカーのことを考えている。チームのことを考えている。
これは素晴らしいものだ。なぜなら、成功を収めれば彼らはスターと持て囃すが、負ければバランス感覚を失い、ネガティブになる。それが問題なんだ。
ユヴェントスでは、誰もが勝者のように感じている。なぜなら、クラブにそれが息づいているからだ。
アンドレア・アニェッリ会長は、ここにやってきた最初の日にそれを話してくれた。
周りを見れば、全てのトロフィーが目に入る。成功のDNAがクラブにある。
選手のクオリティは基礎的なもので、それは助けになる。しかし、必要なのはドレッシングルームでの大きなパーソナリティなんだ。
ブッフォン、キエッリーニ、バルザーリ。彼らは常に勝ってきた。その野望を他のものに伝えられる。
ユヴェントスは勝つのだ。しかし、いつも誰かが立ち向かってくる」
(ローマで指導を受けた各監督については?)
「ルイス・エンリケ監督は素晴らしい男だったね。彼が離れたことは誰もが残念に感じていた。あいにく、彼のスタイルに選手が合わなかったんだ。
ズデネク・ゼーマンについては何も言うことはない。トッティとの関係は別にしても、雰囲気は悪かったし、対話がないのも悩みだった。
ルディ・ガルシアはいいスタートを切ったね。彼はいい監督だが、ネガティブな状況を変える方法が分かっていなかった。
ルチアーノ・スパレッティについて?彼は偉大だ。タフだ。重要な半年だったよ」
(イタリアのサッカーで嫌なことは?)
「論争が多すぎることだよ。
時に、静かにしなければならない事がある。イタリアのサッカーは成長している。
ユヴェントスとローマはCLで準々決勝まで進んだ。それを見ることができるはずだ。
僕はローマもそこにたどり着いてくれたことも幸せなんだ。心の大部分はあそこに残っているし、今もしばしば帰っている」
(レアル・マドリーと対戦だね?)
「我々は昨年のファイナリストだ。間違いなくいい戦いになると思うよ」
(ナポリについては?)
「彼らはイタリアで最高のサッカーをしていると思うね。
しかし、ユヴェントスはもっと危険なチームだ。守り方、管理の仕方がより知的だ。
何が重要かと言えば結果であるし、それは我々が求めるものだ。これについてはマッシミリアーノ・アッレグリ監督と同じ感覚を持っているよ」