「おもてなし壁新聞」できました! 長崎市中心部4地区の楽しい情報 外国人観光客向けに発信 ナガサキマチナカ女子部

 20代~70代の女性約30人が「女子目線」で長崎を盛り上げようと活動している「ナガサキマチナカ女子部」(阿部美和子部長)が、訪日外国人観光客向けに長崎市中心部4地区の楽しい情報を発信する「おもてなし壁新聞」(A2判)を制作した。日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語が併記されており、今後、各店舗に掲示される。
 4地区は新大工、中通り、浜町、大浦。部員が昨年12月から市の補助金を活用して制作に取り組み始め、長崎大の留学生らと協力して各地区でワークショップを開いたり歩き回ったりした。地区ごとに壁新聞を作り、そこの歴史やお薦めスポット、人気のお店などを掲載している。
 大浦地区の壁新聞は、大浦天主堂と妙行寺、大浦諏訪神社を同時に見ることができるスポット「祈りの三角ゾーン」を紹介。おさい銭など日本式のお参りを体験してほしいと伝えている。
 制作を手伝った台湾出身の留学生、藩盈蓁(ハンインツェン)さん(22)は「友達が長崎に来た時に手助けになるような新聞を作りたかった。長崎はカステラがおいしいだけではなく、面白い所もたくさんあると知ってほしい」と話した。
 21日、長崎市魚の町の男女共同参画推進センターで、壁新聞のお披露目会があり、各地区の制作担当者がそれぞれの壁新聞を紹介した。阿部部長は「行く場所がなくATM(現金自動預払機)で涼んでいる外国人観光客を見て、長崎のことを知ってもらえればもっと楽しんでもらえるのに、と思ったのが制作のきっかけ」と話し、「(あいさつなど)簡単な日本語や長崎弁も載せているので、外国人とまちの人がコミュニケーションを取れると思う」と期待した。

完成した「おもてなし壁新聞」をお披露目する部員=長崎市、男女共同参画推進センター
壁新聞の記事を翻訳する留学生(左から1人目と2人目)ら=長崎市伊良林1丁目

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