次世代エコカー体感 横浜で試乗会

 水素を燃料にして走る燃料電池自動車(FCV)や電気自動車(EV)など、環境に優しく音の静かな次世代自動車を体感する「エコカー試乗会」が21日、横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)で開かれ、家族連れらが魅力を体感した。県主催、横浜、川崎、相模原3市などの共催。

 環境への負荷が少ないFCVなどの普及促進を目的に開催し、今年が7回目。県エネルギー課は、次世代自動車を通じて「エネルギーとして水素を活用すること、電気をどう使うかなどにも関心を向ける機会になれば」と話す。

 国内外の自動車メーカーなど6団体が参加し、22台の次世代自動車が展示された。雪が降るあいにくの天気ながら、朝から家族連れらが次々に来場。メーカー関係者に「フル充電でどのぐらいの距離を走れますか」と熱心に聞く人の姿もあった。

 FCVとEV、プラグインハイブリッド自動車(PHV)の試乗には、延べ60人が参加。走行中の静かさや、停車時に振動がほとんどない乗り心地を楽しんだ。横浜市神奈川区の公務員の女性(44)は、トヨタのFCV「MIRAI」に乗り込み、赤レンガ倉庫周辺を走行。「走行中の音が静か。そのほかはガソリン車と変わらず、運転しやすかった」と笑顔で話していた。

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