エンゼルス・大谷 開幕第3戦に先発との報道もGMは否定

投打両面で苦戦が続いている大谷翔平(エンゼルス)について開幕ロースター入りを危惧する声も聞かれるようになるなか、「開幕戦に指名打者としてスタメン出場&開幕第3戦に先発」との報道が出た。しかし、ビリー・エプラーGMはこの報道を「正確ではない」と否定している。

今季のメジャーリーグにおける最大の注目株の一人となっている大谷は、ここまでオープン戦12試合に打者として出場し、28打数3安打の打率.107に留まっている。一方、投手としてはマイナー球団相手の登板も含めると4試合に登板し、防御率16.20という悲惨な成績。日本時間2月17日のロッキーズ戦では75球を目安に4~5イニングを投げることが予定されていたが、4つのアウトを取るのに50球を要したうえに7失点を喫し、予定よりもはるかに短いイニングで降板することになってしまった。

投打両面で思うような結果が出ていない大谷だが、一部メディアでは開幕戦でのスタメン出場と開幕第3戦での先発登板が報じられている。エプラーは「現時点ではどの選手についてもいなかる決定もしていない」とこの報道を否定しているが、少なくとも大谷が開幕ロースターに名を連ねることはほぼ確実。実際、エプラーはオープン戦の個人成績をあまり重要視していないことを明言している。

マイク・ソーシア監督は「翔平の才能はホンモノだよ。我々は彼の才能を信じている。シーズンが開幕するときには、投手としても打者としても準備が整っているはずだよ」と大谷への期待を口にする。開幕戦で対戦するアスレチックスは右腕のケンドール・グレイブマンが先発予定であり、エプラーが現時点では否定しているとはいえ、大谷が指名打者としてスタメンに名を連ねる可能性は高いと言える。また、メジャー初登板については日本時間4月3日の本拠地開幕戦(対インディアンス)を予想する声もあるが、プレッシャーの少ないアスレチックス4連戦のどこかで登板することになるかもしれない。

なお、大谷は日本時間3月23日にブルペンでの投球練習を行い、日本時間3月25日のダイヤモンドバックス戦で先発予定。マイナースタートを心配するファンを安心させるためにも、そろそろ目に見える形で結果を残しておきたいところだ。

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