ブルージェイズとアスレチックスの開幕投手が決定

レギュラーシーズン開幕まであと1週間強となり、ブルージェイズとアスレチックスも開幕投手が決定。ブルージェイズは左腕のJ.A.ハップ、アスレチックスは右腕のケンドール・グレイブマンが大役に指名された。これで開幕投手が決定している球団は21球団となった。

35歳のハップは2016年の20勝を筆頭に、通算6度の2ケタ勝利をマーク。通算92勝を挙げており、2014年から昨季まで4年連続2ケタ勝利を記録している。昨季は左肘の故障があり、25先発に留まったため3年ぶりに規定投球回到達を逃したものの、10勝11敗、防御率3.53となんとか2ケタ勝利には到達。前半戦は3勝止まりだったが、後半戦だけで7勝をマークする活躍を見せた。本来であれば昨季リーグ4位の防御率3.09をマークしたエース右腕のマーカス・ストローマンが開幕投手に最も相応しい存在だが、故障により調整が遅れており、ハップが大役を務めることになった。開幕戦で対戦するヤンキースにはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ゲーリー・サンチェスと右の長距離砲が並んでおり、彼らの一発に注意しながら、重量打線を上手く料理していきたいところだ。

27歳のグレイブマンは先日のドジャース戦でジャスティン・ターナーに死球を与え骨折させるなど、オープン戦防御率7.53と不安定な投球が続いているが、他に有力な候補が見当たらないこともあり、開幕投手を務めることになった。2016年には自身初の規定投球回に到達し、186イニングを投げて10勝11敗、防御率4.11をマークしたが、昨季は右肩の故障があり、6勝止まり。今季は先発ローテーションの中心的存在として、2年ぶりの規定投球回到達と2ケタ勝利が最低ノルマとなるだろう。シンカーを武器とするグラウンドボール・ピッチャーであり、奪三振数はそれほど多くないが、打たせて取るピッチングで開幕戦の対戦相手であるエンゼルス打線に立ち向かう。大谷翔平が公式戦で初めて対戦する投手となる可能性もあり、日本のMLBファンからも注目されることになりそうだ。

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