三橋國民さんに最期のお別れ 平和への祈りを訴え続け、天寿全う 町田市

 2月4日に97歳で亡くなった町田市名誉市民・東京都名誉都民の造形美術家・三橋國民さんの葬儀告別式が3月14日、原町田の三寶山勝楽寺で執り行われた=上写真。告別式には市内外から大勢の一般者や関係者らが弔問に訪れ、三橋さんを偲び、生前の功績を称えていた。

 1920年に町田で生まれた三橋さんは太平洋戦争中、ニューギニア戦線で所属部隊40人のうち2人のみ生き残り、帰還した。以降、造形美術家として僚友たちへの「鎮魂」と「平和への願い」をライフワークとして彫刻・絵画・彫金など幅広い創作活動を続けてきた。

 勝楽寺の総代も務めた三橋さん。同寺の納骨堂「釈迦堂」には三橋さんの鎮魂記念館が併設されており、三橋さんの戦争観や平和への祈りを見ることができる。

別れを惜しむ人たちの長い列

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