秦野市に「ペコちゃん公園」不二家とネーミングライツ 秦野市

既に名称が掲出された「なかスタ」

 秦野市は株式会社不二家(東京都文京区)と中栄信用金庫(秦野市元町)との間で3月16日、ネーミングライツ契約の締結を行った。カルチャーパーク野球場が「中栄信金スタジアム秦野」(略称なかスタ)、中央こども公園が「ペコちゃん公園はだの」になる。

 「中栄信金スタジアム秦野」の愛称使用期間は2018年4月1日から5年間。契約料金は年間150万円。すでにスタジアムの左中間、右中間スタンドの壁面と各ベンチの上、出入口上など5カ所に名称が掲出されている。中栄信用金庫の石田進理事長は「公共の施設に中栄信用金庫の名前が掲げられることは大変光栄なこと。知名度の向上という面もある一方、少年少女育成を目的に開催している野球大会のメイン会場として利用しているこのスタジアムをお手伝いさせていただきたいと名乗りを上げました。今後も地域貢献を続けていきたい」と話す。

 「ペコちゃん公園はだの」の愛称使用期間は2018年5月1日から5年間。契約料金は年間100万円。今後秦野市と協議を進め、公園内のいずれかの場所に同社のキャラクターで「ペコちゃん」や「ポコちゃん」の人形や、ペコちゃんの人形と一体になったベンチなどが設置される計画となっている。不二家広報室では「たくさんの子どもたちや保護者が訪れる公園の名称として企業名ではなく、キャラクターのペコちゃんを使用した」と話す。同社の秦野工場では、全国のカントリーマアムの9割以上を製造している。「主力商品の製造工場がある秦野市の皆さんに親しんでいただけたら」と同社では話す。

 3月16日には両者と秦野市との間で契約の締結式を行った。秦野市では歳入の確保策のひとつとするとともに、官民が協力することでより市民に親しまれる施設となることに期待を寄せる。今後も引き続き他の公共施設でネーミングライツパートナーを募集していく計画だ。秦野市ではネーミングライツ契約は初めて。県内では横浜市や相模原市、平塚市など8市ですでに実績がある。

5月から「ペコちゃん公園はだの」に

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