俊足のベテラン外野手・デービスが開幕ロースター入りへ

インディアンスとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加している37歳のラジェイ・デービス。日本時間3月23日、インディアンスはデービスの開幕ロースター入りを決定し、本人に伝えた。外野3ポジションを守れる控え選手として貴重な戦力となりそうだ。

37歳のデービスは2016年に1年間だけインディアンスでプレイし、自己最多の12本塁打、リーグ最多の43盗塁をマーク。チームのリーグ優勝に大きく貢献し、ポストシーズンでもワールドシリーズ第7戦でアロルディス・チャップマン(当時カブス)から起死回生の同点弾を放つなど印象的な活躍を見せた。昨季はアスレチックスとレッドソックスで計117試合に出場し、打率.235、29盗塁に終わったが、インディアンスは控え外野手候補の一人として2月中旬にマイナー契約。デービスは実力が健在であることをアピールし、見事に開幕ロースター入りを勝ち取った。

テリー・フランコーナ監督は「デービスは37歳になった今も素晴らしい仕事をしてくれている。今もトップクラスのスピードを維持しているんだ」とデービスの働きぶりを称え、戦力の一人として期待を寄せた。外野のレギュラーを担うマイケル・ブラントリー、ブラッドリー・ジマー、ロニー・チゼンホールはいずれも左打者であり、同じく右打ちのブランドン・ガイヤーとともに相手先発投手が左腕のときやレギュラー外野手が休養するときを中心に出場機会を与えられることになるだろう。

一方、デービスと同様に招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していたマイク・ナポリは開幕ロースター入りを果たすことはできず、解雇となった。しかし、ナポリの人間性や影響力を高く評価するインディアンスはマイナー契約での再契約に向けて動いており、ナポリもマイナー契約でのインディアンス残留に前向きだという。ナポリは指名打者のエドウィン・エンカーナシオンや正一塁手のヨンダー・アロンゾにアクシデントが発生した場合に備えてAAA級で待機することになりそうだ。

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